ヒモ男と詐欺師の共通点
「ヒモになる方法」とか「ヒモ男にひっかからない方法」などの記事を見ていると、世間の方は、「ヒモ男=ダメ男」という認識があるかと思います。
しかし、ヒモ男は、貢ぎ主から「ダメ男」とは思われていません。
女性から「貢ぐメリット」を感じて貰っているのですから、ダメ男ではないのです。
むしろ、「ヒモ男=詐欺師」の方が近いのかなと思います。
ヒモ男による詐欺罪で、代表的なのは「結婚詐欺」です。
元来、ヒモ男は結婚が嫌いな性分です。
ただ彼らは、結納金をかすめ取ろうと魔が刺すのでしょう。
ただ、被害者女性の多くは、騙されたとは思っておらず、むしろ幸せだったと答えるんですよね。刑務所の面会に行く人もいると聞きます。
それくらい女性をメロメロにしてしまうのが「ヒモ男」なんです。
だから、「ダメ男」と一緒にさせられては困るのです。
先日、偶然なのですが、経済誌の編集をやっている方とお会いしていたら、たまたま「詐欺師」のお話になりました。
10年以上前にIT関連の伝説的な詐欺事件があったそうで、その詐欺師を取材したそうです。
彼がいうには「最近のIT詐欺は俺に言わせりゃ詐欺じゃない」そうです。
おそらくワンクリック詐欺とか、架空請求といった類のことを指しているのだと思います。
「いまのIT詐欺は、騙した瞬間に被害者も騙されたと思うものだ。
本当の詐欺というのは、騙された事すら気づかずに損をさせてしまうことだ。」
というわけです。
被害者はよろこんでお金を出し、「あ、失敗しちゃったのね、どんまーい」って感じなのでしょう。
これが彼が思うところの「詐欺の美学」ということでした。
私の思うところの「ヒモの美学」とは、「女性に常にメリットを感じてもらい、相手が好きなうちに退散する」というところになりますでしょうか。
「ダメ男」は女性が苦に思っても居続けますが、「ヒモ男」は「お金の切れ目が縁の切れ目」とわきまえています。女性の愛情があるうちに身を引いて、次の仕事にとりかかります。
銭形警部の「ヤツはとんでもないモノを盗んでいきました。それはあなたの心です」というセリフがありますが、ヒモ男もまた心を盗んでいく性分なのです。
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